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明日葉保育園、子ども主体の食育活動が「食育コンテスト」で奨励賞を受賞

~離乳食体験から派生した、五感を刺激する3つの食体験~

明日葉保育園駒岡園では、NPO法人幼年教育・子育て支援推進機構が主催する「第16回食育コンテスト」で奨励賞を受賞しました。駒岡園の栄養士・高澤緑さんが実施した離乳食体験と、そこから派生した五感を刺激する3つの食体験が、コロナ禍での優秀な食育活動として評価されました。

■5歳児の離乳食への興味から始まった食育活動

コロナ禍で、クッキングなどの密になる食育活動ができない中、駒岡園ではメニューボードに毎日の給食献立と、「今日の給食には旬の野菜が入っているよ」など、食育に繋がるようなコメントを掲示していました。

そんな中、5歳児たちが赤ちゃん(0歳児)の食事に興味を持ちました。「なんで赤ちゃんの食事は小さくしたり、柔らかくしたりしないといけないの?」「はじめて食べる時はおいしいのかな?」と子どもたちからさまざまな疑問が生まれたため、興味があるなら体験させてあげたいと考え、「離乳食体験」を企画しました。

■離乳食から、五感を使った3つの食体験へ

手づくりの口の模型を使って、赤ちゃんのお口を説明すると、口が小さく、歯が無いことに気が付いた5歳児たち。その後、主菜(鶏つくね)と副菜(キャベツのナムル)の初期から完了期の離乳食を試食してみました。「キャベツの味がする」「噛まないで飲めちゃう」「味がしない」など、さまざまな感想を持った子どもたち。その体験から派生して、3つの食体験を実施しました。

 

初期から完了期の離乳食に挑戦

 

① 素材の味とは?

離乳食体験から、子どもたちは食材その物の味があることを知りました。そこで「りんご」と「なし」という見た目が似た果物の違いを感じる体験をしました。最初は区別がつかない子も多くいましたが、同時に食べてもらって、味やにおい、食感の違いを体験し、違いを知ってもらいました。なしはシャキシャキしていて水分がいっぱい、りんごはサクサクしていて黄色いなど、子どもたちは比べることで違いを実感していました。

 

② よく噛んで食べるとは?

離乳食体験をきっかけに、赤ちゃんには歯が無く、成長したら歯がそろうことを知りました。歯が抜け変わる時期にもなり、子どもたちが体の成長に興味を持ち始めるようになってきたので、噛むことや歯の大切さについて知ってもらいました。子どもたちは、お米を30回噛んだ時の味の変化や、おしゃぶり昆布をしっかり噛んで食べた時の感覚を体験しました。

 

③ おいしい味とはどんな味?

離乳食体験をきっかけに、味に興味を持った子どもたち。おいしい味とはどんなことかを知ってもらうため、だしや調味料を食材に混ぜて味の違いを体験しました。ココアだけだと苦いけど、そこに砂糖を混ぜると甘くておいしい、レモンだけだとすっぱいけど、砂糖とお水を混ぜるとジュースみたいで甘くておいしい、昆布だしやかつおだしに塩を混ぜるとおいしい、などを体験。また味が変わることで、嫌いな食べ物もおいしく食べられることに気が付きました。

 

■受賞者コメント

 

明日葉保育園駒岡園 菅原 友紀子園長(写真左)・栄養士 高澤 緑さん(写真右)

コロナ前は年間スケジュールを立てて食育を実施してきましたが、コロナ禍でクッキングなどのできない活動が増えてきました。今回の取り組みは、そんな厳しい状況の中で、子どもたちの興味の声を拾い始まった新しい挑戦です。

保育も食育も活動に正解はなく、すぐに嫌いな食べ物を克服することはないし、すぐに大人が思うような結果が出ることもありません。日常の体験の積み重ねによって、だんだんと形になっていくものだと考えています。

正解がない取り組みではありましたが、このように評価していただけたことで自信につながりました。今回の受賞が、多くの園にとって、食育における新しい挑戦のきっかけになれば嬉しいです。

駒岡園では、今回の取り組みが今後の活動に繋がっていくかもしれませんし、子どもによって興味や反応が違うことから、全然違う新しい取り組みが生まれるかもしれません。私たちは、引き続き子どもたちの主体性を大切に、食育活動をどんどん進化させていきたいと考えています。