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絵本で創造性を育む明日葉保育園の園児が「大好きな本 絵画コンテスト」で受賞

~子育て絵本アドバイザーの園長から、夏休みに親子で読みたい「食育絵本」3選も公開~

明日葉保育園では、子どもたちの創造性を育む、絵本の読み聞かせを大切にしています。長津田園では、園長が「子育て絵本アドバイザー」の資格を持ち、園にはたくさんの絵本が揃えられています。

この度、長津田園の園児の絵画が、全国共済主催の「大好きな本 絵画コンテスト」で優秀賞を受賞しました。受賞に際して、受賞者のコメントと、園の絵本にまつわる取り組みを紹介いたします。また、子育て絵本アドバイザーの資格を持つ長津田園園長がすすめる「食育絵本」3選を公開しました。

■「大好きな本 絵画コンテスト」で優秀賞を受賞

全国共済主催の「大好きな本 絵画コンテスト」は、子どもたちに読書の楽しさを知ってもらうことを目的に開催され、神奈川県在住・在園の幼稚園、保育園の園児を対象に、絵本に登場する主人公などをテーマに描いた絵画を募集し、多くの作品が寄せられました。その中から、長津田園の渡邊綾花さんの作品が優秀賞に選ばれました。

 

受賞者 渡邊 綾花さん(7歳)コメント

『とべ! ヒヨドリのピーコ』
亀井一成文/福田岩緒絵
発行:PHP研究所

※現在電子書籍のみ発売中

賞をもらえて嬉しく思いました。「とべ!ヒヨドリのピーコ」を選んだ理由は、目が可愛いから選びました。絵を描いているときは、羽を上手に描こうと気を付けました。これからも絵が好きなのでたくさん描きたいです。

夏休みに親子で読みたい「食育絵本」3選を公開

受賞に際して、子育て絵本アドバイザーの長津田園長がすすめる、夏休みに親子で読みたい「食育絵本」3選を公開しました。

『おいしいおと』
三宮麻由子(著/文)ふくしまあきえ(イラスト)
発行:株式会社 福音館書店

春巻きを食べる音は「カコッ ホッ カル カル カル カル カル」。ほうれん草を食べる音は「ズック ズックズック ズック ズック ズックズ」。ごはんを食べる音は「ボホッ モワーン ムッチ ムッチ ムッチ」。食卓のおいしい音が勢ぞろいで、食事が楽しくなる絵本です。絵だけを見せて、子どもたちに食べるとどんな音がするかな?と問いかけてみてほしいです。

 

『おもちのきもち』
加岳井 広(著/文)
発行:講談社

保育園では誤嚥防止のため、給食にお餅が出てきません。餅つきするご家庭も少なくなってきましたよね。でもお餅は日本の文化として大切な食べ物なので、子どもたちには絵本で触れてほしいなと思います。主人公の鏡餅は、食べられないで飾られることを不満に思って、逃げ出しちゃうんですね。びよーんと足がのびて、走って逃げますが、その姿は衝撃的でファンタジーです。子どもの想像力をかきたてます。

 

『かける』
作:はらべこめがね
出版社: 佼成出版社

オムライスにケチャップ、冷や奴にお醤油など、食べ物に何かを「かける」ことをテーマにした絵本です。見開きで描かれたシズル感たっぷりで美味しそうな食べ物の絵に「ちゅるるるるー」「ちょろちょろぴゃっぴゃっ」などのかける擬音が面白く、大人も楽しめる絵本になっています。

 

■長津田園 出合園長(子育て絵本アドバイザー)のコメント

長津田園では絵本をとても大切に考え、一人一人が自分の読みたい絵本を選び、どっぷりと絵本の世界に浸れるような環境と時間を作ることを心がけています。それは、子どもたちの「イメージ」する力を大切にしたいからです。イメージする力を養うことは、子どもたちが成長していく過程で、何か問題にぶつかった時に自分で解決することや、将来の可能性や進路について適切な選択を自分でしていけるということにつながると考えています。

園の保育で大切にしていることは、子どもたちの「主体性」と「選択制」です。子どもたちには「自分がしたいことを自分で選びとる」という力を身に付けてほしいと考えています。

そのため絵本においても、自分が読みたい絵本を自分で選ぶことができるよう、園では絵本の種類を可能な限り揃えるようにしています。“自分で選んで決めた”ということが、子どもたちの自信や自己肯定感につながり、子どもたちの活動の幅がどんどん広がっていくことを感じています。

■長津田園の創造力を育む保育

・廃材遊び

「廃材遊び」では、牛乳パックや卵のパック、ティッシュの箱など、一般的には捨ててしまうようなものを使って、子どもたちが工作します。子どもたちはロボットを作ったり、車を作ったり、大人には何かよく分からないものを作ったりと、創造性を発揮して自由に楽しんでいます。身近にある廃材からイメージを膨らませ、形にすることで、子どもたちの創造性や表現力を育むことにつながっていると感じます。

園ではリサイクルの取り組みとして、ペットボトルの蓋を回収しているのですが、蓋をコロコロ転がして回収する遊び心たっぷりのロボットも、子どもたちの工作によるものです。「きらりんちゃん」という名前もつけてくれました。生活の中でも役に立つものや楽しめるものを創り出す、子どもたちの可能性や創造力はすごいな、と改めて感心しました。

・野菜の栽培

園庭に畑があり、子どもたちがつくりたい野菜を栽培しています。一般的にはトマトやピーマンなどを栽培すると思うのですが、園の保育で大切にしている「主体性と選択制」という観点から、子どもたちのやりたいことからひも解いて、栽培する野菜を決めることにしました。

例えば、園の夏祭りで「スイカ割りがしたい!」という声があって、スイカを栽培することになったり、ハロウィンパーティーで「かぼちゃのお化けを作りたい!」という声からかぼちゃを栽培することになったり…。夜まで預かる延長保育のイベントがあった時は「みんなで夜にピザが食べたい!」という声があり、「ピザに何のせたい?」と聞いたら、トマトや玉ねぎが出てきたから、それらを栽培することにしました。栽培の目的をはっきりさせてから野菜を植えることで、植物や食べ物に対する想いも育まれ、食育にもつながりますね。