私たちは、障がいの有無や程度に関わらず、すべての子どもたちに保育の場が保障されるべきことは当然のことであり、また同年齢の子どもたちと一緒に過ごす経験は成長に必須のものと考えます。
ただ単に、「障がい児も入園可能です」という場の共有に留まらず、障がいのある子もない子も、共に育ちあう豊かな「統合保育」を展開したいと考えています。
障がい児が保育者や親等の大人との関係性の中だけで育つのではなく、他児との関係性の中でこそ社会性や豊かな人格が育まれます。
子どもの障がい・発達・生活にしっかりと目を向け、生活や遊びを通して、他児との関わりを支援し、じっくりと内面を育みつつ、一人ひとりのかけがえのない人格を育てる保育に取り組みます。
一人ひとりの個としての発達を保障することと、集団としての発達を保障することとは相矛盾することではなく、総合的になされるべきものです。障がい児と共に育つことが、他児の健やかな発達に寄与し、園児一人ひとりの成長に資するグループダイナミクスの働く保育を追究します。
障がい児を真に受け入れられる統合保育を実現するためには、保育者としての高度な専門性が求められます。
そこで、私たちは障がい児受け入れの有無に関わらず、すべての子育て支援事業所において下記の取組みをしています。
尚、子育て支援事業部に、障がい児教育の経験豊かな元特別支援学校校長が職員として在籍し、上記研修の他、個別児童の療育方法についての指導を行っております。
障害のある子どもたちにとっても、大勢の子どもたちと過ごす時間は、成長に必須のものです。また、障がい児を持つ親にとっても、地域の子育て仲間との交流は大きな支えとして必須のものです。障害の特性に合わせて活動プログラムを精査し、設備や環境面を整えて安全に参加できるよう配慮します。そして、障害のある子どもとない子どもが共に遊び過ごすことで、参加児童一人ひとりの成長に資するグループダイナミクスの働く場を創造したいと考えます。