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現場力インタビューVol.22
「『これなぁに?』を『これ○○だ!』に変えよう!
『すみれぐみのこれなぁに??』」
現場力作成者:明日葉保育園金沢文庫園の一平 菜々穂先生
・須藤 克園長

一平 菜々穂先生(左)と須藤 克園長(右)

 

ソシオークグループの「現場力」とは
「現場力」とは、フードサービスや子育て支援、運行管理・移動サービスなど現場ではたらくソシオークグループの社員が自ら課題や改善点を見つけ、知恵と工夫によりチームで改善を重ねていく取り組みです。自ら考え実践するナレッジワーカーとしての誇りの醸成や、個人の持続的成長につながるとともに、各現場の意欲向上や組織の活性化にもつながっています。

 

明日葉保育園金沢文庫園は、海の近くの自然に恵まれた環境に園舎があり、お散歩中にはさまざまな生物を見つけることができます。

一平先生が担当した2歳児クラスの子どもたちは、お散歩中に珍しい植物や魚を見つけては「これなぁに?」と興味津々で先生に聞いていました。そんな子どもたちの好奇心に応えるため、一平先生は、子どもたちに名前を聞かれた生物を撮影し、後から名前を調べて廊下に貼り出してみました。それが、今回の現場力です。
須藤園長から、金沢文庫園の「現場力のエース」と称される一平先生。現場力のことや、園で大切にしていることなどをお二人に伺いました。

 

――まずは、今回の現場力が誕生したきっかけを教えてください。

一平先生(以下敬称略):昨年2歳児クラスの「すみれ組」を担当していた時、子どもたちが、お散歩中に珍しい花や魚を見つけては「これなぁに?」と名前を知りたがりました。金沢文庫園の近隣には、花や草など色々な植物が咲いていて、川にもさまざまな種類の魚がいます。海が近い立地なので、フグやエイなどの海の魚が川に上がってくることもあるのですよ。でも、子どもたちに名前を聞かれても、その場ですぐに答えられないことがありました。

 

そこで、名前を聞かれたものの写真を撮っておいて、子どもたちがお昼寝している時間に調べるようにしました。インターネットで「赤い実 名前」というように見た目の特徴から検索して調べておき、子どもたちが起きてから「これはこういう名前だったよ」と教えてあげます。

撮影した写真は、名前と一緒に園の廊下に貼り出すことにしました。私の方で調べても分からないものがあったときは、保護者様に向けて「知っている方がいたら教えてください」と廊下に貼りだしたこともあります。

「子どもたちの生き物に対する興味関心に応えたい!」という気持ちが、今回の現場力のきっかけになりました。

 

――現場力に取り組んだことで、変わったことはありましたか?

一平:最初は「これなぁに?」と聞いてくる子どもは特定の1人か2人くらいでした。貼り出される写真が増えていくうちに興味を持つようになったのか、「これなぁに?」と聞いてくる子どもが次第に増え、最後にはクラスのほとんどの子が聞いてくるようになりました。

「ナンテン」(赤い実をつける植物)のような分かりやすい名前の植物は、2歳児でも名前を覚えてくれることがありました。次に同じものを見つけた時に「これナンテンかな?」って言っている子を見て、少しずつ植物の名前が分かるようになってきたことに嬉しく思いました。

子どもたちが興味をもった「ナンテン」

 

また、お迎えにいらした保護者様と子どもが、貼りだされた植物の写真を一緒に見ながら「これ家の近くにもあるね」「帰り道に見に行ってみようか」などの会話も聞こえてくるようになりました。

須藤園長(以下敬称略):子どもたちが興味を示したものを写真に収めたのは、一平先生が初めてですね。子どもたちの興味に応える、愛情にあふれた素敵な現場力だなと思いました。

最初に「これなぁに?」と言い始めた子どもは、3歳児クラスに進級した今では、生き物の図鑑を夢中になって読んでいます。一平先生の現場力がきっかけで、生き物の名前に興味を持ち始めたのかな、と思っています。

 

――金沢文庫園では、普段現場力にどのように取り組んでいますか。

須藤:新しく入った保育士は「どんなことを現場力として出せばいいか分からない」という人も多いです。園長としては、面談時にこれまでの業務を振り返りながら、工夫して改善したことを一緒に見つけていくようにしています。みんな日常の保育の中で工夫や改善をたくさん行っています。それが現場力になるんだよ、という気づきを与えられるようにしています。

また面談の中で、保育士から「今期はこれを頑張りたい」という保育の目標を聞いて、「じゃあ今期はこんな現場力ができそうだね」と答え、目標にともなって新しい現場力が生み出せるようにもサポートしています。

 

――須藤園長から見た、一平先生の素晴らしいところを教えてください。

須藤:一平先生は、金沢文庫園の「現場力のエース」です。2019年の開園時に入社し、入社初年度の上半期には、レポートを8枚も提出していました。レポートの内容も、発想や視点が鋭く、素晴らしいです。また、入社1、2年目で園の現場力推進担当を務めてくれました。現場力研修にも積極的に参加し、開園したばかりの園に学んだことを持ち帰って来てくれました。

 

――現場力に取り組むにあたり、お二人が特に大切にしていることを教えてください。

須藤:現場力って、改めてすごく良い取り組みですよね!自分が普段から業務の中で工夫していることを社内全体に共有できますし、優秀な取り組みは会社から評価してもらえるので、モチベーションも上がりますよね。他の園の現場力レポートも参考にしています。

一番大切だと思うことは、何か問題が発生したときに、原因を追及し、どうすれば改善できるかを考えることだと思います。そうやって改善に取り組んだ結果が、現場力になるのだと思います。

一平:普段の保育業務の中で、「あ、これ現場力だ」と常に考えるようにしています。

入社当時は「現場力とは何なのか」を理解したくて、現場力研修に参加させてもらいました。そこで、他の園の現場力レポートを見せてもらって「シンプルな改善も現場力になるんだ」と理解できました。それによって、現場力レポートの枚数を多く出せるようになったと思います。新しく入ってきた保育士には、まずは研修で学んだ、現場力の基本「5S・3M」から伝えるようにしています。